■枕詞(まくらことば)とは・・・古代の韻文、特に和歌の修辞法の一種。五音、またはこれに準ずる長さの語句で、一定の語句の上に固定的について、これを修飾するが、全体の主意に直接にはかかわらないもの。被修飾語へのかかり方は、音の類似によるもの、比喩・連想や、その転用によるが、伝承されて固定的になり、意味不明のまま受け継がれることも多い。この修辞を使用する目的については、調子を整えるためといわれる。起源については諸説があるが、発生期にあっては、実質的な修飾の語句や、呪術的な慣用句であったと思われる。序詞(じょことば)とは主として音数の上で区別されるが、発生期には別であったとする説もある。古くは、冠辞、諷詞、発語、歌枕などとも称され、序詞などを含んでいうこともある。(ブックシェルフより引用)